
Web会議を録音すると、議事録の作成や情報共有がスムーズになり、業務の効率化につながります。会議の内容を正確に記録し、後から振り返ることができるため、認識のズレを防ぎ、エビデンスとしても活用できます。
この記事では、PCの標準機能を使った録音方法や、Google Meet、Zoom、Microsoft TeamsなどのWeb会議ツールを活用した録音方法を詳しく解説します。また、議事録作成を自動化する方法についても紹介し、録音時の注意点や、効率的に活用するためのポイントをお伝えします。適切な方法を選び、業務の生産性向上に役立てましょう。
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Contents
Web会議を録音する方法
従来型の会議では、ボイスレコーダーなどで録音を行っていました。しかし、現在ではウェブ会議が多く、Web会議の場合はパソコンの標準機能を使った録音やGoogle Meet、Zoom、Microsoft TeamsなどのWeb会議ツールを活用した録音ができます。
PCの標準機能を活用
Windows10やWindows11では、OSの標準機能として、Microsoftの「Xbox Game Bar」が搭載されています。
この機能を使用することによって、特に追加でアプリケーションをインストールすることなく、Web会議の録画ができます。
「Xbox Game Bar」での録画の方法は次の通りです。
1. [Windows]キー+[G]キーをおして、「Xbox Game Bar」を立ち上げます。
「Game Barへようこそ」と表示されたメインウィンドウと「キャプチャ」、「音声」、「パフォーマンス」のウィンドウが表示されます。
2. 「キャプチャ」ウィンドウにある録画ボタン[●]をクリックします。
3. 停止ボタン[■]をクリックすると録画が終了します。
4. 録音データの保存先はエクスプローラーの「ビデオ」→「キャプチャ」です。
自分が発言しない会議で記録だけとる場合、「マイク」のアイコンをオフにしておきましょう。オンにしておくとマイクから外部の音を拾ってしまうので注意してください。
Web会議システムを活用
Web会議システムの録画機能を使用することによって、会議の録音ができます。ツールによって有料の場合があるのでプランを確認して使用するツールを選択しましょう。
Google Meet
Google Meetの録音機能は有料です。Google Meetの録音機能を利用するには、Google Workspaceの有料プランに加入する必要があります
無料版のGoogle Meetユーザーは録画機能を利用することができません。
ただし、有料プランに加入していても、最も安価な「Business Starter」プランでは録画機能が利用できないので注意が必要です。
録画機能が利用可能な有料プランでは、最長8時間の録画が可能です。
録画データは、会議主催者のGoogleドライブ内の「Meet Recordings」フォルダに自動的に保存されます。
「Google Meet」での録画の方法は次の通りです。
1. 「会議を開始」または「会議に参加する」
2. 画面右下にあるアクティビティアイコンから「録画」クリック
3. 「録画を開始」クリック
4. ポップアップ画面で「開始」クリック
Zoom
ZOOMの場合、ローカルの録画は無料版でも可能ですが、クラウドの録画は有料版のみで利用できます。具体的には以下のようになります。
無料版
ローカルレコーディング(デバイス内に保存)のみ利用可能
デスクトップクライアントからの録画に限定
有料版
ローカルレコーディングとクラウドレコーディングの両方が利用可能
クラウドレコーディングはモバイルアプリ(iPhone・iPad、Android端末)からも開始可能
クラウドレコーディングの利点としては、デバイスのストレージを圧迫せず、簡単に共有できることが挙げられます。
一方、ローカルレコーディングは無料でも利用できますが、デバイス上に十分な空き容量が必要で、共有にはやや手間がかかります。
なお、録画の開始権限は基本的にホスト(主催者)にあり、参加者が録画するにはホストから許可を得る必要があります。
「ZOOM」での録画の方法は次の通りです。
1. zoomにサインイン
2. 「設定」>「レコーディング」>「コンピュータ ファイルにレコーディングする」をONにしておく
3. ミーティング中「レコーディング」をクリック
Microsoft Teams
Microsoft Teamsの録音機能は有料です。無料版では録音や録画機能を利用することができません。
録音機能を使用するには、Microsoft 365 Business Basic(月額650円~899円)以上の有料プランに加入する必要があります。
これにより、会議内容を公式機能で録音・保存し、共有することが可能になります。
有料プランでは他にも、会議時間や参加者数の制限が緩和されるなどのメリットがあります。
「Microsoft Teams」での録画の方法は次の通りです。
1. 会議を開始する、もしくは会議に参加します
2. 画面上部「・・・」
3. 「レコーディングと文字起こし」
4. 「レコーディングを開始」
なぜWeb会議を録音するのか?メリットとは
Web会議を録音することには、以下のような3つの大きなメリットがあります。
議事録の作成に役立つ
録音データを活用することで、会議中のすべての発言が正確に記録されます。
これにより、以下のような利点があります。
記録漏れやニュアンスのズレを防ぐ:テキストベースの議事録では発言内容や意図が正確に伝わらない場合がありますが、録音データならその心配がありません。
エビデンスを残せる
会議中の発言内容を録音しておくことで、さまざまな場面でエビデンスとして活用できます。例えば、「言った・言わない」のトラブルを防止できるので安心です。すべての発言が記録されるため、後から発言内容や決定事項を正確に確認でき、誤解や認識のずれを防ぐことができます。
また、責任の所在を明確にする効果もあります。誰が何を提案し、どのように決定されたのかを正確に記録できるため、後になって意見の食い違いが生じた場合でも、客観的な証拠として活用できます。
さらに、録音データを文字起こしツールと組み合わせれば、議事録の作成がより効率的になります。手作業でメモを取るよりも迅速かつ正確に内容をまとめることができ、会議後の業務負担を軽減できるでしょう。
共有しやすい
録音データは簡単に共有できるため、さまざまなメリットがあります。例えば、会議に出席できなかったメンバーも録音を確認することで、議論の内容を正確に把握できます。その結果、重要な情報の伝達漏れを防ぎ、スムーズな意思決定につなげることができます。
また、全員が同じ情報を共有できることで、認識のズレが生じにくくなり、プロジェクト全体の進行がよりスムーズになります。共通の理解を持つことで、誤解を減らし、業務の効率を高める効果も期待できるでしょう。
議事録の自動化で会議を効率化
ZoomやMicrosoft Teamsなど一部のWeb会議ツールには、
会議中にリアルタイムで文字起こしを行う機能が搭載されています。
ただし、これらの機能は有料プランで利用可能な場合が多いです。
Nottaやスマート書記などの外部ツールは、ZoomやGoogle Meetなどと連携して、
自動でテキスト化を行います。これらのツールは高精度な音声認識エンジンを搭載しており、話者分離やAIによる要約機能も利用可能です。
会議を録音したデータを後からアップロードすることで文字起こしを行う方法もあります。例えば、
「JAPAN AI SPEECH」や「Sloos」などは録音データを解析し、高精度な文字起こしを提供します。
文字起こしだけでなく議事録の作成まで自動で行えるツールがいくつか存在します。
これらのツールは、音声認識技術やAIを活用して、会議内容を効率的に記録し、会話の要約やフォーマット化された議事録を生成します。以下に代表的なツールをいくつか紹介しますので、参考にしてください。
1. Rimo Voice
特徴: 高精度な文字起こし機能(精度95%以上)を持ち、話者分離やフィラー除去も可能。自動で要約された議事録を生成し、共有も簡単です。
対応ツール: Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど。
料金: 法人向けプラン 月額3万円~(トライアルあり)
2. toruno
特徴: 会議の音声や画面内容をリアルタイムで記録し、自動で議事録を作成。編集機能も備わっており、納得のいく議事録作成が可能。
対応ツール: Zoom、Microsoft Teamsなど。
料金: 無料プランあり、有料プランは詳細要問い合わせ
3. AI GIJIROKU
特徴: オンライン会議ツールと連携し、自動で文字起こしと議事録作成が可能。発言者ごとの内容整理や要約も行います。
対応ツール: Zoom、Microsoft Teamsなど。
料金: 要問い合わせ
Web会議の録音で業務効率化を実現
Web会議を録音することで、議事録の作成やエビデンスの確保など、業務上のさまざまなメリットが得られます。適切に活用すれば、情報共有の精度が向上し、業務の効率化やコスト削減にもつながるでしょう。
また、録音ツールの選定や導入に迷った場合は、専門家に相談することで、自社に最適な方法を見つけやすくなります。