社内インフラは、企業の業務効率化や事業継続に欠かせない基盤であり、特にITインフラが重要です。ITインフラ構築時には、セキュリティや使いやすさを考慮し、計画的な構築と保守が求められます。
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Contents
社内インフラとは
社内インフラとは、企業が業務を行う上で必要な環境を指します。
電気や水道、ガスなどの公共施設も社内インフラの一つですが、パソコンや社内ネットワーク、社用メールなどのITインフラは社内の業務効率化を図る上で特に重要です。
ITインフラの重要性
一昔前は、手書きなどで業務を行いましたが、時代が変わり、多くの企業でパソコンやインターネットが必要不可欠な存在です。
パソコンからネットワーク回線を介してシステム上の情報にアクセスできると、部内で同じファイルを共有でき、ITインフラを活用することで業務を効率的に進めることができます。
また、紙で情報を管理していた時には紛失や流失などのリスクがありましたが、ITインフラ上で細かくセキュリティ設定できるようになったことから、より高度なセキュリティ対策を行えるようになりました。
ITインフラは、単に業務の効率を上げるだけでなく、社内の重要データや顧客情報を保護するセキュリティ対策にも重要な役割を果たします。
社内インフラで考えるべき重要なポイント
社内インフラで考えるべき重要なポイントを5つ紹介します。
セキュリティ
1つ目はセキュリティです。
サイバー攻撃やマルウエア感染、不正アクセスなどで企業の重要情報や顧客等が情報漏洩すると、社会的な信用が大きく損失する可能性があります。
ファイアウォールの設定やウイルス対策ソフトを導入し、社内インフラのセキュリティ対策を行うことが求められます。
使いやすさ
2つ目は使いやすさです。
社内で使用するシステムや機器は使いやすくなければ、社員の利用率が低くなる傾向があります。
高度なITリテラシーを求められるシステムを導入しても、従業員がうまく活用できなければ意味がありません。
従業員のITレベルを明確にした上で、初心者やシステムに不慣れな社員がいる場合でも業務効率に貢献できるシステムであるか、の観点で選定する必要があります。
柔軟性
3つ目は柔軟性です。
社内インフラは長期的な視点で、バージョンアップや改修が行える柔軟性を備えているものを導入しましょう。
企業の規模が拡大した場合や業務を追加したい場合に、バージョンアップや改修ができずに買い替えるのでは、コストや社員習得の時間がかかってしまいます。
中長期利用できるものを導入し、必要性に応じて拡張する必要があります。
BCP対策
4つ目はBCP対策です。
BCP対策とは、Business Continuity Plan(事業継続計画)の略で、災害やシステムトラブルなど、緊急事態に備えるための計画です。
地震や台風などの自然災害で社内インフラが機能不全になってしまうと事業の継続が困難になります。
そのため、重要データのバックアッププランや代替システムの準備など、緊急時にも対応できるインフラを整えておくことが重要です。
担当者の設置
5つ目は担当者の設置です。
社内インフラを維持・管理するためには、専門的な知識を持ったIT担当者を設置することが望ましいです。
トラブルが発生した際にも仕組みを理解した担当者が迅速に対応でき、問題を最小限に抑えることができます。
社内で担当者の設置が難しい場合には、信頼できる外部のITサポート業者と契約することも検討しましょう。
社内インフラに必要なもの
社内インフラに必要なものを6つ紹介します。
パソコン
パソコンは、社内インフラの中でも最も重要です。
特に社員一人ひとりが業務を遂行する企業の場合、パソコンが必要不可欠となります。
社内での作業が多い従業員にはモニター、在宅が多い社員にはノートパソコンを選定するなど、柔軟に配布できると業務効率を上げることができます。
サーバー
サーバーは、社内のデータを一元的に管理する役割を担います。
サーバーには、ファイル共有するためファイルサーバーやシステムを運営するためのWebサーバー、社用メールを送付するメールサーバーなど、様々な種類があります。
自社にどのようなサーバーが、どの位のスペック必要か検討しましょう。
ネットワーク
社内や社外とやり取りをするためには、ネットワーク環境の整備が不可欠です。
Wi-Fiなどのインターネット接続や社内ネットワークが快適に使えるかは、業務効率に大きな影響を与えます。
他にも、リモートワークや外部の拠点と安全にデータをやり取りするためにVPNの導入を検討するなど、セキュリティ面にも配慮する必要があります。
OS
OS(オペレーティングシステム)は、パソコンやサーバーを動かすための基本ソフトウェアです。
ExcelをはじめとするWindowsや、デザイン関連のソフトウェアに対応しているmacOSなどがあげられます。
業務の効率化には、業務に適したOSを選ぶことが重要です。
選ぶOSによって使用できるソフトウェアやセキュリティ対策が異なるため、業務内容に応じて最適なOSを選定しましょう。
ミドルウェア
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションソフトウェアの間で動作するソフトウェアです。
業務システムの動作を支援する重要な役割を果たします。
適切なミドルウェアの選択と導入により、業務システムが円滑に稼働し、安定した運用を実現します。
各種ソフトウェア
社内インフラにおいて、業務を効率化するためには各種ソフトウェアも必要です。
Microsoft Officeやセキュリティソフト、ビデオ会議システムなどがソフトウェアにあたります。
業務に必要なソフトウェアを揃えることで、作業効率が向上し、スムーズな情報共有が可能になります。
社内インフラを構築する流れ
社内インフラを構築する流れを解説します。
計画
まず、社内インフラ整備するための導入計画をたてます。
社内インフラの構築には多くのコストがかかり、いったん導入してしまうと簡単には変更できません。
そのため、事前に十分な計画を立てることが非常に重要です。
業者選び
社内インフラを構築する際、自社でエンジニアを雇用して全てを準備することは難しいため、専門の業者に依頼することが一般的です。
依頼する業者には、基盤知識などの専門性が高く、実績が豊富な業者を選定しましょう。
また、導入後のサポート体制がしっかりしているかどうかも、業者選びの重要な要素です。
設計
立てた計画を基に、設計を進めます。
自社の業務に最適な形でインフラを構築するために、システムの詳細な設計を行います。
例えば、どの部署にどの機器を配置するか、ネットワーク構成の決定、ソフトウェア詳細な仕様などです。
その際に、セキュリティを考慮して安全性を確保することが重要です。
構築
構築は、実際に必要な機器やソフトウェアを購入し、設置や設定を行います。
導入する機器やソフトウェアが計画どおりに機能するよう、細心の注意を払いながら進めることです。
ネットワークは必要な配線や接続を、ソフトウェアのインストールではOSや業務に必要なアプリケーションソフトウェアをインストール後に設定します。
動作確認
インフラを構築した後は、必ず動作確認を行います。
設計どおりに整備されているか、システムが動作しているかを確認し、不具合があれば修正します。
動作確認で手を抜くと、業務開始後に不具合が万が一発生してしまい、業務へ影響を与えるでしょう。
保守・運用
インフラ構築後、導入した機器やシステム、ネットワークの保守・運用を行います。
社内インフラ全てに対して、定期的なチェックや障害対応が求められます。
特に、セキュリティの抜け道になりがちなOSやソフトウェアは、定期的なアップデートが重要であるため、最新の状態を保ちましょう。
社内インフラを構築する業者の選び方
社内インフラを構築する外注(アウトソーシング)業者の選び方のポイントを3つ紹介します。
インフラ構築の実績が豊富
社内インフラ業者を選ぶ際に、インフラ構築の実績が豊富かどうかを確認することが重要です。
インフラ構築には高度な技術が必要であるため、経験豊富な業者を選ぶことで、スムーズに作業を進めることができます。
そのため、業者はシステム開発の実績ではなく、ITインフラ構築についてのこれまでの成功事例を公開している業者を選ぶことをおすすめします。
自社の規模や業種にマッチ
企業の規模や業種によって、必要な社内インフラは異なります。
社員数が少ない企業にネットワーク高速化を配しても、その機能を活用しきれないなど、社内インフラを整えすぎても無意味です。
反対に、社員数が多い大企業にルーター数などの機器の配置を少なくしてしまうと業務に影響が出る可能性があります。
そのため、自社の規模や業種にマッチしているかを確認することが大切です。
運用支援などサポートが充実
インフラ構築後の運用支援などのサポートが充実しているかどうかも、業者選びの重要なポイントです。
インフラを導入した後も、日々のメンテナンスやトラブル対応が発生するため、しっかりとしたサポート体制がある業者を選ぶことが必要です。
迅速なトラブルシューティングや定期的なメンテナンスについてのアドバイスをくれる業者であれば安心できるでしょう。
社内インフラの改善と最適化
社内インフラの改善と最適化の方法を3つ紹介します。
コミュニケーションツールの最適化
社内外でのコミュニケーションは、業務の効率と生産性に大きく影響を与えます。
コロナ禍を経てリモートワークが主流となった企業が増加したため、従来のメールを使ったやり取りだけでなく、チャットツールやビデオ会議システムが不可欠となりました。
自社の状況に合わせて必要なコミュニケーションツールを最適化することで、社員間、企業間の連携が円滑になり情報共有がスムーズに行うことが可能です。
リモートワークへの対応
リモートワークの普及により、さまざまな働き方ができるように社内インフラの見直しが求められています。
効率的にリモートワークを行うためには、VPNなどのセキュリティ対策や情報共有ツールの活用が有効的です。
現在はリモートワークが働き方の1つとして、多くの人がリモートワークを希望しています。リモートワークの実施可否により、社員の定着率に影響が出ることもあるため、可能であれば対応しておきたい項目となります。
先進技術の活用
社内インフラの改善には、先進技術を活用することが効果的です。
近年、業務自動化やAI(人工知能)技術、クラウド環境の進化により、業務効率化を推進するテクノロジーが飛躍的に進んでいます。
例えば、仕事の一部を自動処理することで、作業時間が短縮し、単純な人的ミスを減らすことができます。
他にもチャットボットと呼ばれるAIツールを導入すれば、問い合わせに対して自動で応答し、サポート業務を効率化することが可能です。
社内インフラを向上させることが事業の成長につながる
社内インフラとは企業が事業を進めるのに必要な環境であり、ITインフラは社内の業務の効率化を図るうえで特に重要であるということはご理解いただけたかと思います。
社内インフラを構築するためには、セキュリティや使いやすさを重視しながら、BCP対策などのポイントを押さえ、計画的に進めることが重要です。
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