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パソコンのバックアップ方法は?バックアップの重要性やルールと注意点まで解説

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バックアップの重要性とは

業務で当たり前のようにパソコンを使っていると「バックアップは重要である」という言葉を耳にした方は少なくないと思います。なぜバックアップが重要なのか、その理由や方法までは理解されていないケースが少なくありません。

漠然と万が一の際に役に立つとは知っていますが、忙しくて手が回らずについついバックアップしないまま時間が過ぎてしまっていませんか。

今回の内容で、バックアップの重要性を知り障害時やトラブル発生時にも乗り切れるように準備しておきましょう。

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バックアップとは

バックアップとは、パソコン内部のストレージのデータをどこか別の場所に複製を保存しておくことです。

そんなバックアップが活躍する場面にはなるべく合わないようにしたいと皆さんが思っているでしょう。
それもそのはず、データが消えてしまったりアップデートに失敗したりといったトラブルが発生した際にバックアップが活躍するので、できればバックアップデータの利用するようなシーンに遭遇することは回避したいところでしょう。

しかし、その万が一の際に最低限の助けとなるのは、バックアップデータがあることでしょう。
データが飛んでしまった場合にバックアップがなければ復旧は不可能ですし、アップデートの失敗もバックアップさえあればアップデート前の状態に復元することができるので障害時間を短縮できます。


現在使用しているデータを複製するため、何も起こらなければストレージをただ消費しているだけということになります。しかし、万が一の際にはバックアップしか頼るものがなくなる、万が一の保険のような位置付けと言えます。

バックアップの321ルール

バックアップを取得すると言っても、ポイントを知らなければいざという時に役に立ちません。
そこで、現在では一般的になっているくらい有名なバックアップの321ルールを覚えておきましょう。
この3つのルールは、重要なデータのバックアップを取得・保持する際のルールとして有効な手法です。

ルール1:3つのコピーを作成する

1つだけのコピーでは、いざという時にそのデータもすでに壊れている可能性は0ではありません。
そのため、常に3つのコピーを用意しておくことが推奨されています。

ルール2:異なる2つのメディアに保存する

せっかくコピーを3つ作っても、1つのメディアに保存していてはリスク分散にはなりません。なぜなら、そのメディアの読み取り機器が破損してしまうとバックアップからの復元ができなくなってしまうからです。
同じファイルを複数のメディアに保存しておくことによって、メディアや機器の故障などが起きても全て消えてしまうというリスクを軽減できるのです。

ルール3:1つのコピーはオフサイトに保存する

ここで言うオフサイトとは、自社と離れた場所という意味です。
災害などでオフィスが崩壊してしまった場合、バックアップデータも無くなってしまうことを避けるためにこのバックアップ方法が用いられます。

昔であれば定期的にメディアを作成し、離れた支店などに送っていました。
しかし、現代ではクラウドを活用することにより、簡単にオフサイトに保存できるようになったのです。
これらのルールを守ることで、強固なバックアップが作成できるのです。

主なバックアップ先

次に、バックアップをどこへ保存しておくかをご紹介していきます。
いざバックアップの保存先と言っても、様々なデバイスやメディアもあり、一体どこへ保存すべきかは悩ましいところだと思います。
れからご紹介する選択肢を覚えておき、より良いメディアへ保存しましょう。

クラウドサービス

現在バックアップメディアで最も人気なのが、クラウドサービスです。
オンラインストレージとしてクラウド上に保存することによって、どこか遠くのデータセンタにバックアップを取得できることになります。
さらに、AWSやAzureを利用することによって強固なセキュリティも約束されることが人気の理由です。
ただし、バックアップ取得の際に回線を逼迫してしまうことが難点なので、夜中に取得するケースが多いです。

また、ネットワークに接続していることが必須となりますので、ネット接続が安定している場所であることが条件になります。

外付HDD

データ量が多い場合は、外付けハードディスクやNASに保存しておくこともおすすめです。
近年パソコンにおいてはSSD化が進み、HDDはなんだか古臭いと思われているかもしれません。
しかし、大容量が安価に確保できるという利点はHDDに軍配が上がりますし、夜中にバックアップを取得するケースが多いため、パソコンを操作しない時間帯にバックアップしておけば速度もあまり気になりません。

外付SSD

最近のパソコンに搭載されている記憶媒体であるSSDを使用してバックアップを取得する方法があります。
HDDと比較して軽く、呼び出し速度も速いためバックアップからの復元はHDDよりも高性能と言えるでしょう。
また、持ち運びが多い際にはHDDよりも衝撃の強いSSDのほうが良いとも言えます。

しかし、パソコンがSSDに変わった際に感じているかもしれませんが、SSDは高額であり、HDDほどの容量を持ち合わせていません。SSDの使われ方で多いのはOSが入っているシステムフォルダー(起動ドライブ)はSSDにして、大量のデータはHDDのフォルダーに保管するといった利用が多いでしょう。

USBメモリ・SDカード

データ容量は少ないですが、USBメモリやSDカードを利用してバックアップを取得する方法もあります。
ただしこれらは、大量のデータバックアップではなく、設定に関するバックアップなどをを取得する際に優れています。

CD/DVD/BD

最も省スペースだと言えるのが、CDやDVD、BDです。
こちらも設定のバックアップに適しており、設定変更がある度にバックアップを取得することにより、万が一の際にもどの状態に戻すのかを選ぶことができます。
書き込み専用のものを使用することによって、データが書きかわらない点も魅力です。

近年、光ディスクへのバックアップ(アーカイブ)は見直されており、長期保存するのに向いていることもあり、利用が増えています。

バックアップ方法

こちらでは具体的なPCデータのバックアップ方法をご紹介していきます。
バックアップと聞くと、「新しいツールを導入しなければならない」だとか、「サーバを増やさなければならない」と思うかもしれませんが、その限りではありません。
今すぐできるバックアップ方法をご紹介します。

Windows11の場合

まずはオフィス利用でシェアの高い、Windowsからご紹介していきます。
ハードディスクにバックアップするパターンと、クラウドサービスを利用するパターンがありますので合わせてご紹介します。

ハードディスクにバックアップ

ハードディスクに、現在のハードディスクの状態や設定をバックアップしていきます。
コントロールパネルのバックアップと復元をクリックをポチポチと進んでいき、「システムイメージ」を作成するだけでバックアップが完成です。
これがあればパソコンを入れ替えた際にもすぐに作業ができるようになるため、万が一の際にも安心です。

クラウドサービス「OneDrive」にバックアップ

Windowsには、「OneDrive」というクラウドサービスがあらかじめ搭載されています。
5GBまでは無料で使用することができ、それ以上となると月額使用料がかかります。
もしクラウド選びで迷っている方は、マイクロソフトが運用しているOneDriveを利用してみることが、最も簡単です。

Macの場合

Macの場合、クラウドサービスはiPhoneでおなじみのiCloudに保存することが可能です。
しかし、あまり馴染みのないのがハードディスクにバックアップする場合です。
そこで、ハードディスクにバックアップを取得する方法をご紹介していきます。

ハードディスクにバックアップ

Macのバックアップを取得する際には、「TimeMachine」という機能を使用します。
操作こそ難しいものではありませんが、Windowsと異なりアプリを使用するのです。
ちょっと難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、MacもTimeMachineを利用することで複雑な手順を必要とせずに現在のパソコンの状態を復元することが可能です。

一度設定してしまえば、設定した期間毎に自動的にバックアップしてくれます。

バックアップする際の注意点

バックアップを行う際に注意するポイントがあります。
これから紹介する2点を意識することで、効率よくバックアップを取得することが可能になります。
是非とも実践してみてください。

差分バックアップをする

差分バックアップとは、漢字のごとく差の部分のバックアップとなります。
前回取得したバックアップと現在のバックアップの違いを見つけ、違った部分だけバックアップを取得するのです。
一度全てのバックアップを取得し、次回から差だけ取得することでストレージの節約となります。

全てのバックアップを取得するフルバックアップとうまく合わせることにより、いつ取得したバックアップにパソコンを戻すかも選択することが可能となります。

定期的にバックアップする

バックアップはついつい忘れてしまうものです。
しかし、忘れていては万が一の際に復元しても最新の状態にはならず差分が大きくなってしまいますので、せっかく取得したバックアップがもったいないです。

そこで、定期的にバックアップの取得を行うよう意識することが大切です。
忘れてしまう方は、バックアップを自動で定期的に取得してくれるツールもあるので、是非利用してみてください。

バックアップを実施して不測に事態に備えよう

パソコンのやクラウドストレージなどのデータが消失してしまうことは少なからず被害が発生します。

そして、データ消失は誰にでも、いつでも起こりうることで、実際に遭遇したことがある人も多いと思います。

面倒でもバックアップしておくことの重要性を理解し、定期的なバックアップをしておきましょう。実際にバックアップ処理が実行されているかをチェックし、きちんと完了していることを確認しておくことも大切です。

バックアップを取得しても、いざ復元するとなった際に役に立たないこともしばしば起こり得ますので、バックアップについて適した方法を提案可能な業者に相談しておくことも良い方法です。

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