Internet Explorerは2022年6月にサポートが終了しており、現在はMicrosoft Edgeへの移行が推奨されています。しかし、古い業務システムの都合で、今もIEやIEモードを利用している企業は少なくありません。
サポートが終了したソフトウェアを使い続けると、セキュリティリスクが高まるだけでなく、社内システムや取引先との連携に支障が出る可能性もあります。
この記事では、IEサポート終了の概要や使い続けるリスク、Microsoft EdgeのIEモードの仕組み、そして企業が今後取るべき対策について、初心者にもわかりやすく解説します。
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Contents
IE(Internet Explorer)のサポート終了とは?
IEは2022年6月にサポート終了した
Internet Explorer(IE)は、長年にわたって多くの企業で利用されてきたWebブラウザーです。しかし、Microsoftは2022年6月15日をもって、一部のWindows 10向けInternet Explorer 11(IE11)のサポートを終了しました。
サポート終了後は、セキュリティ更新プログラムや不具合修正が提供されなくなり、Microsoftも後継ブラウザーである「Microsoft Edge」への移行を推奨しています。
現在では、Windows UpdateによってIEを起動しようとすると、自動的にMicrosoft Edgeへ切り替わる環境も増えています。
サポート終了すると何が起こる?
ソフトウェアのサポート終了とは、メーカーによる保守や更新が行われなくなることを意味します。
IEの場合、サポート終了後は以下のような影響があります。
- セキュリティ上の脆弱性が修正されない
- 不具合が発生してもサポートを受けられない
- 新しいWeb技術やサービスに対応できない
- 将来的に利用できるシステムやサービスが減っていく
現在は問題なく使えているように見えても、時間の経過とともにリスクは大きくなっていきます。
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IEを使い続けるリスク
セキュリティリスクが高まる
最も大きな問題は、セキュリティリスクです。
サポートが終了したブラウザーには、新たに発見された脆弱性に対する修正プログラムが提供されません。そのため、悪意のあるWebサイトへのアクセスや不正なプログラムによって、情報漏えいやマルウェア感染につながる可能性があります。
企業では顧客情報や社内データを扱うケースも多いため、古いブラウザーを使い続けることは大きなリスクとなります。
業務システムが突然使えなくなる可能性がある
「今まで問題なく使えていたから大丈夫」と考えるのは危険です。
Windowsのアップデートや社内PCの入れ替え、利用しているサービス側の仕様変更などによって、ある日突然システムが正常に動作しなくなることがあります。
特にIE専用で作られた古い業務システムは、環境の変化によって利用できなくなるケースも少なくありません。
取引先やクラウドサービスとの連携に支障が出ることも
近年のクラウドサービスやWebシステムは、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどの最新ブラウザーを前提として開発されています。
そのため、IEでは以下のような問題が発生することがあります。
- 画面が正しく表示されない
- ボタンがクリックできない
- ファイルアップロードができない
- 一部機能が利用できない
業務効率の低下だけでなく、取引先とのやり取りに影響する可能性もあるため注意が必要です。
IEモードとは?まだ使える?
Microsoft EdgeのIEモードとは
IEモードとは、Microsoft Edge上でInternet Explorer向けに作られたWebサイトや業務システムを表示できる機能です。
社内システムがIE専用で開発されている場合でも、EdgeのIEモードを利用することで、システム改修までの間は継続して利用できるケースがあります。
そのため、多くの企業でIEからEdgeへの移行手段として活用されています。
IEモードはいつまで利用できる?
Microsoftは、EdgeのIEモードについて少なくとも2029年までサポートする方針を示しています。
ただし、これは永続的に利用できることを意味するものではありません。終了時期が近づけば事前に通知される予定ですが、将来的には利用できなくなることを前提に準備を進める必要があります。
IEモードだけに頼るのは危険
IEモードは、あくまでも古いシステムから新しい環境へ移行するための「延命策」です。
いつまでもIEモードに依存していると、将来的なサポート終了時に大きなシステム改修が必要になる可能性があります。
そのため、
- IE依存システムの洗い出し
- システム改修の計画
- 最新ブラウザーへの対応
を早めに進めることが重要です。
Windows 11への移行で注意したいポイント
Windows 11にはIEが搭載されていない
Windows 11では、Internet Explorerは搭載されていません。
IEを起動することはできず、IE向けのシステムを利用する場合はMicrosoft EdgeのIEモードを利用する形となります。
今後PCの買い替えやWindows 11へのアップデートを予定している企業は、現在利用しているシステムが問題なく動作するか確認しておく必要があります。
IE依存のシステムは動作確認が必要
古い業務システムの中には、IE固有の技術を利用しているものがあります。
例えば、
- ActiveX
- 古いWebアプリケーション
- IE専用設計の社内システム
などは、最新ブラウザーで正常に動作しない場合があります。
システムベンダーへ確認し、必要に応じて改修やリプレイスを検討しましょう。
企業が今すぐ取り組むべきIE対策
社内でIEを利用しているシステムを洗い出す
まずは、社内でどのシステムがIEを利用しているのかを把握しましょう。
- 社内ポータル
- 勤怠管理システム
- 販売管理システム
- 取引先専用サイト
などを確認し、IE依存の有無を整理することが大切です。
EdgeやGoogle Chromeへの移行を進める
標準ブラウザーをMicrosoft EdgeやGoogle Chromeへ切り替え、業務システムが正常に動作するか確認しましょう。
早めに移行を進めることで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。
システム改修やリプレイスを検討する
IE専用のシステムを利用している場合は、改修や新しいシステムへの移行も視野に入れる必要があります。
特にActiveXなど古い技術を利用している場合は、将来的な保守性やセキュリティも考慮して見直しを進めることが重要です。
社内のIT管理体制を整える
ブラウザーだけでなく、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つことも重要です。
- 定期的なアップデート
- PCやソフトウェアの管理
- セキュリティ対策の実施
- システムの定期点検
こうしたIT管理体制を整えることで、サポート終了によるリスクを最小限に抑えられます。
IEモードは延命策、企業は早めの脱IEを進めよう
Internet Explorerはすでにサポートが終了しており、今後も利用を続けることにはさまざまなリスクがあります。
Microsoft EdgeのIEモードを利用すれば、一時的に古いシステムを使い続けることはできますが、これはあくまで移行期間を確保するための仕組みです。
特に中小企業では、「古いシステムがそのまま残っている」「誰も詳しい担当者がいない」というケースも少なくありません。
将来的なトラブルを防ぐためにも、
- IE依存システムを把握する
- 最新ブラウザーへ移行する
- 必要に応じてシステム改修を行う
といった対策を計画的に進め、早めの「脱IE」を目指しましょう。















