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【2025年】安全なブラウザとは?IT担当者が押さえるべきセキュリティ対策も解説

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【2025年】安全なブラウザとは?IT担当者が押さえるべきセキュリティ対策も解説

情報システム部がない企業では、総務や経理などの担当者がIT管理も兼任するケースが少なくありません。日々利用する「ブラウザ」は、インターネットを介してさまざまなリスクに晒されるため、安全性が極めて重要です。

本記事では、安全なブラウザの選び方と2025年現在おすすめのブラウザを紹介し、さらに、今すぐ実践できるセキュリティ対策についても解説します。ブラウザを通じた情報漏洩やウイルス感染を未然に防ぐための参考にしてください。

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安全なブラウザとは

安全なブラウザとは、ウイルスやマルウェアの侵入を防ぎ、個人情報や機密データをしっかり守ってくれるブラウザのことです。プライバシーを保護する機能が備わっており、アクセス先の確認や安全な接続の確立など高いセキュリティ機能が搭載されています。

ウイルスやマルウェアからの保護

インターネット上には、不正アクセスを試みる悪意あるサイトが存在します。安全なブラウザは、アクセス先を自動でチェックし、ウイルスやマルウェアを含む危険なページへの接続をブロックします。また、最新のセキュリティパッチを適用することで、脆弱性をついた攻撃にも対応可能です。

安全な接続でデータを保護

業務でのWeb利用において、ログイン情報や社内のクラウドサービスへのアクセス情報など、さまざまな機密データを送受信します。安全なブラウザでは、SSLやTLSなどの暗号化技術を用いて、通信内容が第三者に読み取られないよう保護されます。これにより、情報漏洩のリスクを大幅に軽減できます。

プライバシーの保護

多くのウェブサイトでは、ユーザーの行動履歴や個人情報を収集してマーケティングに活用しています。安全なブラウザでは、サードパーティのトラッキングを制限する機能や、プライベートモードの利用で、閲覧履歴やCookieを残さずにインターネットを利用できます。これにより、企業の内部情報や従業員の個人情報が外部に漏れるリスクを抑えられます。

【2025年】おすすめの安全なブラウザ

現在主流となっているブラウザの中で、特に安全性や利便性に優れた5つを紹介します。それぞれの特長や注意点を理解し、自社のIT環境に最適なブラウザを選びましょう。

Chrome

Googleが提供するChromeは、現在最も広く利用されているブラウザであり、優れた安全性と高機能性が魅力です。Googleのセーフブラウジング技術により、不正なサイトやフィッシング攻撃へのアクセスを事前にブロックしてくれます。

また、Googleアカウントとの連携により、ブックマークや履歴、拡張機能などを複数のデバイス間で簡単に同期できます。多言語翻訳機能も内蔵されており、海外サイトの閲覧にも便利です。業務の効率化と安全性を両立したブラウザとして、多くの企業で採用されています。

企業向けには「Chrome Enterprise」という専用のプランが用意されており、IT管理者がブラウザ設定や更新管理、ポリシー設定などの一元管理が可能です。Google Workspaceとの連携もスムーズです。

Safari

Apple製品と親和性が高く、高速かつ滑らかな操作感を実現しているのがSafariです。特にプライバシー保護に関しては業界でも高く評価されており、Webサイトやアプリによるユーザーのトラッキングを自動で制限する「インテリジェント・トラッキング防止機能」が標準装備されています。

macOSやiOSとの統合性も高く、Appleデバイスを使用している企業では非常にスムーズな運用が可能です。データ保護の安全性に加え、ユーザーの利便性とセキュリティを両立しています。

Edge

Microsoftが開発したEdgeは、Internet Explorerの後継として登場し、現在ではChromiumベースで動作しています。そのため、Chromeと同等の互換性を保ちつつ、Microsoft独自のセキュリティ機能を備えています。読み込み速度が速く、SmartScreenフィルターにより、マルウェアやフィッシングサイトからユーザーを守り、悪意があるファイルのダウンロードをブロックします。

また、業務向けのセキュリティポリシー設定や、組織内の端末を一括管理するMicrosoft Intuneとの連携にも対応しており、社内IT管理を効率化できます。使いやすさと高度なセキュリティの両方を備えたブラウザです。

Firefox

Firefoxは、Mozillaが提供するオープンソースのWebブラウザです。ソースコードが公開されているため、開発の透明性が非常に高く、セキュリティ上の懸念が外部の専門家によって常に監視・検証されているという強みがあります。コードの品質や安全性をチェックできるため、裏で不要なデータを収集するような仕組みが入り込むリスクが極めて低いのです。

加えて、「強化型トラッキング防止機能」が標準で搭載されており、Webサイトによる不要な追跡行為をブロックします。ユーザーのプライバシー保護に特化したブラウザと言えます。

Brave

Braveは、比較的新しいながらも急速に支持を集めている注目のブラウザです。
「Brave Shields」という独自のセキュリティ機能により、トラッカーなどによる収集・追跡をブロックするだけでなく、広告表示もブロックし、快適な閲覧体験を提供します。これにより広告の読み込み負荷が減り、ページの読み込み速度が高速化されます。

また、Chromiumをベースにしているため、マルウェアなどの悪意あるプログラムもブロックします。より安全な HTTPS接続 に自動でアップグレードすることもでき、セキュリティ強化に力をいれています。

ブラウザにおけるセキュリティ対策

ブラウザ自体の選定と同じくらい重要なのが、日常的なセキュリティ対策です。ここでは、今すぐ実践できるブラウザ周りのセキュリティ対策を紹介します。

最新版へのアップデート

マルウェアの多くは、ソフトウェアの脆弱性を狙って侵入します。そのため、ブラウザは常に最新バージョンに保つことが重要です。更新を怠ると、セキュリティパッチが適用されず、攻撃対象になりやすくなります。自動更新が可能な設定を活用しましょう。

機能拡張のアップデート

ブラウザの機能を拡張するツールバーやアドインも、セキュリティ上のリスクになります。特に古い拡張機能には脆弱性が残っている場合があり、攻撃の足掛かりになることも。使用していない拡張機能は削除し、必要最小限にとどめることが望ましいです。

自動入力の無効化、キャッシュ・閲覧履歴の削除

複数人で1台のPCを使用している環境では、自動入力機能が情報漏洩につながるリスクがあります。パスワードや住所などの自動入力は無効にし、キャッシュや閲覧履歴は定期的に削除しましょう。プライベートブラウジングモードの活用もおすすめです。

アドレスバー上のSSLを確認

安全なWebサイトは、SSL証明書によりアドレスバーに「鍵マーク」や「https」が表示されます。SSLは、ブラウザとWebサイト間の通信を暗号化する技術で、これがないサイトは情報が傍受される危険があります。業務で利用するサイトは必ずSSL対応か確認することが重要です。

安全で快適なネット環境を確保しましょう

安全なブラウザを選び、正しく活用することは、社内の情報セキュリティを守る第一歩です。特に情報システム部がない環境では、担当者がこうしたポイントを押さえることが、組織全体のリスク管理に直結します。ChromeやEdgeなどの定番ブラウザから、Braveのような新興ブラウザまで、それぞれに特長がありますので、自社に合ったブラウザを選定し、日頃のセキュリティ対策を徹底しましょう。安全で快適なネット環境の整備は、業務効率の向上にもつながります。

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