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ノートPCが熱い!原因とすぐできる対策は?未然防止のポイントも紹介

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ノートPCの熱暴走とは

今年の夏は10年に一度の猛暑といわれています。これから夏本番を迎えるにあたり、ノートPCの熱対策を考えていかなければなりません。精密機械は思った以上に熱に弱く、熱が原因で故障や事故に及ぶことがあるのです。

ノートPCを使っている方なら誰しもPCがものすごく熱くなっていたという経験があると思います。どうしていいかわらず、そのまま少し待ったなんて言う人も多いのではないでしょうか。

気にしないでおくとノートPCの寿命を縮めたり、熱くなりすぎるとやけどなど怪我の恐れもあります。そこで今回は、PCの熱の危険性とそれを回避するための方法をご紹介していきます。

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ノートPCを熱いまま放置する危険性

ノートPCが熱くなっているのにそのまま使用し続けると、正常に機能が働いているノートPCであればフリーズし、その後強制シャットダウンを起こします。

保存していないデータが失われることもあり、腹を立てる方もいらっしゃるかもしれませんがこれはPCのシステムを保護するため、さらには機器を保護するためにPCが取る最善の回避策なのです。

何らかのシステム異常で強制終了とならなかった場合や、熱いままで再起動を繰り返した場合、ノートPC全体に熱が周り基盤を痛めてしまいます。また、電源コードなどの線が熱に耐えられなくなった場合、内部の線が剥き出しになりショートなどして火災につながる危険性もあることは覚えておきましょう。

ノートPCが熱いときの原因

ノートPCが発する熱についての危険性はご紹介しましたが、そもそもなぜ熱を発するのかを知りましょう。
そもそもノートPCも電気を使用した精密機械なので、普通に使用するだけで熱を帯びます。

ファンやCPUクーラーがPCを冷やしていますが、薄型ノートPCなどはそもそもファンがついていないものも多いのです。処理の負荷がかかり熱が蓄積し、そのキャパシティを超えてしまうと熱暴走が起こるのです。
では、なぜ熱を帯びるのかをご紹介していきましょう。

摩擦熱が発生している

そもそもなぜ電気を使用しているだけで熱を帯びるのかということを考えると、電気を使用する機器にはたくさんの電子が行ったり来たりしています。その電子がぶつかり合うことによって熱を帯びるのです。
そのため、たくさんの電力が必要な機器であればあるほど発する熱も高くなるということですね。
ノートPCに限らず、様々な家電にも熱に対する何らかの対策が取られていますが、経年と共に熱を帯びやすくなるという特徴もあります。

ほこりがたまっている

経年するにつれて熱を溜めやすくなる原因第1位として考えられるのが内部にほこりがたまっていることです。
ノートPCは内部と外部の空気を入れ替えることによって放熱します。
熱くなった内部の空気と外部の空気が混ざり合うことで放熱し、放熱が追いつかなくなればファンが回って強制的に空気の入れ替えを行います。
しかし、内部にほこりが溜まっている状態だと、空気の入れ替えがうまく行われないので結果としてノートPC内部に熱が溜まってしまうのです。

PC部品の温度上昇

PCを起動していると、CPUやメモリ、機器によってはGPUなどがひっきりなしに稼働しています。
先ほどもご紹介した通りですが、電力をたくさん使用するということはそれだけ摩擦熱が起こるということです。
これらの機器が一生懸命に働くことにより、少しずつ温度上昇は起こります。
一つ一つのPC部品が仕事を行うことで、ノートPCの内部はどんどん高温になっていくのです。

外部環境の要因

ノートPC内部の熱問題を考えた際、使用する環境も考慮しながら使用する必要があります。
先ほどほこりが空気の流れを妨げるとご紹介しましたが、ファンの空気穴を塞いで使用すると空気が流れずに熱は高くなります。
また、使用している場所の気温がそもそも高い場合はノートPC内部の温度も上がってしまいます。
炎天下の中スマートフォンを使用していたら高温シャットダウンしてしまったという経験がある人もいるかもしれませんが、同じようにノートPCもシャットダウンしてしまいます。

複数アプリの起動

複数のアプリを使用しているというのも、温度を上げる原因となります。
アプリを起動させておくということは、それだけ電力を使用してるということです。
WindowsのタスクマネージャやMacのアクティビティモニタを見ると、使用していないアプリでも電力を消費していることがわかります。
もし不要なアプリがあれば、起動しないほうが発熱も防げるのです。

冷却機能の異常

PCにあらかじめ備わっている冷却機能が異常な場合、当然ながら高熱となり使用不能となってしまいます。
最も多い故障はファンが正常に動作しなくなってしまうケースです。
一定温度になるとファンが作動して内部の空気を強制的に排出しますが、そもそもファンが起動しなければ熱はどんどん上がってしまいます。
ファン自体が壊れているのか、プログラムが壊れているのかは場合によってですが、冷却機能の異常も熱暴走が起こる原因で多くの割合を占めています。

ノートPCが熱いときの対策

ノートPCが熱くなる原因をご紹介してきましたが、次にその対策についてご紹介していきます。
常に新しいノートPCを使用するのにも限界がありますし、せっかくのノートPCを長く使用するために、しっかりと熱対策を行なってノートPCを使用しましょう。

使ってないときはシャットダウンする

ノートPCを立ち上げる際に時間がかかるのが嫌で、シャットダウンを行わない方もいらっしゃると思います。
しかし、シャットダウンを行わなければ電気は流れているわけですし、起動している状態だとファンが動いている可能性もあります。
ファンが起動している間は目に見えないほこりがPC内部に入ってしまうということですから、シャットダウンを行なっているノートPCと比較するとほこりは溜まりやすくなってしまいます。
そのため、使用しないのであればシャットダウンすることが、結果的に熱対策となるのです。

本体内部の掃除をする

熱の天敵であるほこりを定期的に掃除して取り除くことによって、効率よく空気の入れ替えをできるようにすることが非常に有効です。
ただし、ノートPCの内部に入ってしまったほこりを取り除くためには分解が必要であり、専門的な技術が必要となります。
また、自分で作業を行った際には保証も効かなくなってしまう恐れがあるため、自分で行うのは難しいかもしれません。
ノートPCメーカや専門の業者に依頼することが良い方法と言えるでしょう。

放熱を行う

放熱を意識しながらノートPCを使用するのも一つの手となります。
空気の流れが悪い環境で使用するのは熱が篭る原因となってしまうため、空気が通りやすい環境を作ることも大切です。
ノートPCを台の上に置き、キーボードとマウスで操作することによって放熱の効率が上がる場合もあります。
膝に置いて使用している方は机に置くだけでも放熱の効率は変わるでしょう。
どうすればPCの熱が外に逃げるかを考えながら使用することが重要です。

室温を下げる

室温が高いとノートPCに入る空気も熱が高い状態となります。
そのため、室温を下げて使用するのも熱対策の一つです。
同じく熱に弱い機器であるサーバやネットワーク機器について格納されているサーバルームは、夏でも寒いくらい温度が下げられています。
精密機器の寿命を延ばすには涼しいくらいの気温で使用することが望まれます。
ノートPCは24時間稼働しているわけでもないのでサーバルームほどの環境は必要ありませんが、極力涼しい場所で使用するようにしましょう。

使用しないアプリは終了する

アプリを起動させているだけで消費電力が上がってしまい、結果としてPCの熱が上がってしまいます。
これを避けるために、使用しないアプリを終了することも大切です。
待機状態でも案外消費電力が高いアプリもあるため、習慣として使用しないアプリを終了させる癖を身につけましょう。
電気代も節約できるため、良いことづくしですね。

冷却グッズを使用する

ノートPCには上記でご紹介した熱対策を実現させるために、様々な冷却グッズが販売されています。
放熱の効率を上げるためにノートPCの下に引くためのマットが販売されていたり、内部の空気交換を効率化させるための扇風機なども販売されています。
さらには、放熱効果の高いCPUクーラを入れたりファンを強力にするなど、PC内部のパーツを交換するという方法もあります。
簡単に手をつけられる対策を行い、それでも効果がなければ冷却グッズを導入してみるのも良いですね。

冷却グッズを使用する

熱対策を行ってもおさまらないなら

様々な熱対策を行なっても熱暴走が起こってしまう場合、PC本体に重度の問題を抱えている可能性があります。
このまま使用し続けると火災などの事故につながる可能性が高いため、なんとかして解決を試みることが重要です。

パソコンの買い替えを検討する

まずはパソコンそのものを買い換えてしまうことを検討してみましょう。
何かしらハード的な問題を抱えている可能性もありますし、パソコンが古すぎて放熱機能が最新のアプリに追いついていない可能性もあります。
どちらにしてもやりたいことが実現できないパソコンとなっている可能性が高いため、買い換えを検討してみるという方法が最も簡単です。

専門業者に相談する

パソコン内部に何かしらの故障を抱えている場合、修理すれば熱問題を気にすることなく使用できる可能性があります。
また、特に熱を発しているパーツが分かれば性能の良いパーツに入れ替えることによって解決することもありますので、専門家に相談してみるのも方法の一つです。
使用している状態とノートPCの性能を比較してもらい、対策を行えば熱問題を回避できるようになる可能性にかけてみるのも良いですね。

PCトラブルを起こしづらくするポイント

熱暴走が起こると作業を中断しなければなりませんし、場合によっては買い換えなければいけない状況になるかもしれません。
そこで、これらの問題を極力回避するためのポイントをご紹介していきます。

日ごろの扱い方に注意する

まずは日頃ノートPCの扱い方に注意しながら使用していきましょう。
内部のハード的なトラブルが起こると熱暴走が起こることもあるため、ソフトに取り扱うことはもちろんです。
しかし、それ以外にもほこりの多い場所では使用しない、熱を持つ使い方をしないなど、ノートPCにどのようなダメージがあるのかを考えながら使用することで、熱暴走を避けることができます。
ソフトに扱うことを心がけることが大切です。

メンテナンスをして調子を保つ

メンテナンスを行うことにより、内部を清潔に保つことでトラブルを回避するという方法があります。
定期的に清掃を行なっている場合、突然大切なタイミングで熱暴走によって強制終了になることも避けられる可能性が高いです。
年に1度、時期を決めてはメンテナンスに出すなど決め事を作っておけば、忘れることなく快適にノートPCを使用することができます。

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