COLUMN

お役立ち情報

リモートデスクトップとは?その活用シーンやメリット・デメリットについて解説!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
リモートデスクトップってなに?

コロナ禍を機会に一気に普及したリモートワークですが、その新しい働き方は様々なIT技術によって支えられています。

その中でも、リモートデスクトップは、場所を超えてスムーズなコラボレーションと効率的な作業を可能にするツールとして、ますます重要性を増しています。

遠隔地のPCを操作することを可能とするだけではなく、同僚や顧客のパソコンを遠隔地から操作できるということは、情シスにとっても全てを口頭で説明することなく、直接パソコンを操作したり確認することできるので効率が図れます。

新型コロナウイルスが5類感染症へと移行した後でも、リモートワークは多様な働き方のひとつとして今後もなくなることはないでしょう。

ここでは、リモートデスクトップの基本的な仕組みから、その活用シーンやメリット・デメリットについて解説していきます。

□■□■IT業務のお悩みやお困りごと、コスト削減をお考えなら、解決手段があるはず!まずはITボランチへご相談(無料)ください。お問い合わせはこちらから□■□■

リモートデスクトップとは?

リモートデスクトップ(Remote Desktop)とは、ユーザが手元のデバイス(PCやスマートフォンなど)からネットワーク経由で別のコンピュータにアクセスし、そのデスクトップ環境を操作することを可能にする技術のことです。

リモートで「接続される側」を「ホスト(端末)」、「接続する側」を「クライアント(端末)」と呼びます。

一般的に、リモートデスクトップの利用には、専用のアプリケーションが必要です。これらは、ネットワーク経由でデスクトップ画面の映像や入力操作を送受信するための通信手段を提供します。

それにより、自宅のクライアント端末からオフィスのホスト端末にアクセスして仕事をする、技術サポートを提供するためにヘルプデスクの端末(クライアント端末)からユーザのコンピュータ(ホスト端末)を操作するなど、さまざまな用途に利用することができるのです。

リモートデスクトップのメリット

では、リモートデスクトップを使うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

場所を問わずに業務を行うことができる

自宅や外出先などの場所を問わず、社内PCを利用した業務を行うことができます。もちろん、業種や職種によっては、社内PCだけで全ての業務を行うことができるとは限りません。

しかし、コロナ禍でのリモートワークの広まり方を見ればわかるように、リモートデスクトップが場所にとらわれずパフォーマンス高く仕事を行うための環境作りに一役買っていることは間違いありません。

導入や設定が比較的簡単

Microsoftの「Remote Desktop」であれば、WIndowsPCやWindowsサーバに標準で装備されており、すぐ利用することができますし、それ以外の製品でも簡単にインストール・設定できます。

ホスト側の端末で接続許可設定を行えば、クライアント端末から接続先を選び、ログインして利用するだけですので、直感的な操作が可能です。

リモートデスクトップのデメリット

そんな便利なリモートデスクトップツールですが、いくつかのデメリットや注意点が存在します。考えられるデメリットについて整理してみましょう。

ネットワーク性能に依存する

リモートデスクトップはインターネットやVPN、もしくはLAN/WANなどのネットワークを介して機能するため、安定した回線速度のネットワークが必要です。接続が遅い場合や断続的な接続の問題がある場合には、リモートデスクトップのパフォーマンスが低下する可能性があります。

セキュリティリスクを伴う場合がある

リモートデスクトップ接続にはセキュリティ上のリスクを伴うことがあります。不正アクセスやハッキングの脅威が存在し、十分なセキュリティ対策が講じられていない場合には、機密データやシステムの安全性が危険にさらされる可能性があります。

ハードウェア要件を満たす必要がある

リモートデスクトップを利用するためには、適切なハードウェア要件を満たす必要があります。

特に、クライアント端末としてモバイルデバイスを利用する場合、画面サイズやキーボード接続の有無などデバイスの制約により使い勝手が悪くなる場合があります。特定のタスクやアプリケーションの操作性が低下する可能性がありますので、注意が必要です。

リモートデスクトップを活用できるシーン

リモートデスクトップは、さまざまなシーンで活躍する便利なツールです。以下にいくつかの具体的な例を挙げてみましょう。

リモートワーク・在宅勤務

リモートデスクトップを活用できるシーンとしてまず挙げられるのは、なんといってもリモートワークや在宅勤務でしょう。オフィスのコンピュータにリモートアクセスし、オフィス以外の場所から必要なデータやアプリケーションにアクセスすることができます。

サポートやトラブルシューティング

サポート担当者は、リモートデスクトップを使用して問い合わせを行ってきたユーザのコンピュータにアクセスし、問題を解決したり、トラブルシューティングを行ったりすることができます。

ユーザのコンピュータを即座に操作できるため、適切に状況を把握し、問題を解決するための手助けができます。

フレキシブルなデータ利用

リモートデスクトップを使用すると、重要なデータやファイルを容易に離れた場所にコピーができるため、バックアップやリカバリに利用できます。

逆に、リモートデスクトップを使用してサーバや社内のコンピュータにアクセスすることで、クライアント側のデバイスに移すことなくデータを利用できるため、情報漏洩のリスクを抑えることができます。

代表的なリモートデスクトップ製品の種類

リモートデスクトップは種類がある

リモートデスクトップ製品には様々な種類がありますが、ここでは代表的な製品とその特徴について確認してみましょう。

Windowsリモートデスクトップ

Windowsリモートデスクトップは、Microsoft社のOSであるWindowsPCやWindowsサーバに標準で装備されています。

ホスト端末側のOSはWinodowsPCまたはWindowsサーバに対応、クライアント端末側はWindows以外にiOSやAndroid、LinuxやMacなど様々なOSに対応しています。

WindowsOS標準装備の機能のため、利用するまでのハードルが低く、シェアも広いのが特徴です。ただし、WindowsPCのHome版では、ホスト端末としては利用できません。ホスト端末の機能はPro版のみ利用可能なため、OSのバージョンについて注意が必要です。

Chromeリモートデスクトップ

Google社のブラウザであるChromeの拡張機能であり、Googleアカウントさえあれば無償で利用することができます。

Windowsリモートデスクトップでは、ホスト端末に利用出来るのはWindowsのみでした。Chromeリモートデスクトップは、ブラウザの拡張機能を使うため、WindowsOS以外にMacやLinux、Chromebookなどが利用できます。

クライアント端末についてもWindowsOS、Mac、Linux、Chromebookに加え、iOSやAndroidにも対応しています。

無償で利用でき、利用出来るOSの種類が豊富というのがChromeリモートデスクトップの大きな特徴でしょう。

TeamViewerデスクトップ

TeamViewerジャパン社の提供するリモートデスクトップ製品です。法人利用の場合は有償ですが、個人利用の場合は無償で利用が可能です。

Chromeリモートデスクトップと同様に、ホスト端末・クライアント端末ともに豊富なOSに対応しています(ホスト端末はWindowsOS、Mac、Linux、Chromebookに対応、クライアント端末は加えてiOSやAndroidにも対応)。

通常、リモートデスクトップでは、クライアント端末からの接続中はホスト端末の画面はログオフ状態となりますが、TeamViewerでは、ホスト端末の画面が全て表示された状態となります。

クライアント端末からリモート操作中もホスト端末には作業中の画面が表示されますので、ユーザサポートやリモート研修で操作を見せながら説明を行ったり、複数人での操作チェックに利用したり、といった使い方ができるのが特徴です。

安全に利用するためのポイント

リモートデスクトップを安全に利用するためには、以下のポイントに留意することが重要です。

セキュアな接続を使用する

リモートデスクトップ接続には、セキュアなプロトコルであるSSL/TLSを使用することが重要です。これにより、データの暗号化と通信の安全性が確保されます。

強力なパスワードを使用する

リモートデスクトップ接続には、強力なパスワードを使用すべきです。長さが適切で、大文字・小文字・数字・特殊文字を含む複雑なパスワードを選ぶことが重要でしょう。また、定期的にパスワードを変更することも推奨されます。

アップデートとパッチの適用

リモートデスクトップソフトウェアやオペレーティングシステムのアップデートやパッチ適用を定期的に実施しましょう。これにより、既知の脆弱性やセキュリティの問題が修正されます。

終わりに

リモートデスクトップの活用は、現代のビジネス環境において重要な役割を果たしています。

リモートデスクトップを適切に活用することで、リモートワークや在宅勤務により柔軟な働き方を促進したり、リモートワーカーとのコラボレーションにより、業務効率の向上が見込めます。

さらに、災害時や緊急時にもリモートアクセスによって業務の継続性を確保することができるため、リモートアクセスの重要性は高まっていくばかりです。

セキュリティリスクを最低限に抑え、業務内容やセキュリティポリシー、コストを考慮しながら、自社にとって最適なリモートデスクトップツールを検討してはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。